熱中症
大きなダメージを受けるのは「脳」
中程度以上の熱中症では
脳障害を併発するリスクが出てきます
運動機能をコントロールしている
小脳は熱に弱く
脳温が高くなると
小脳の神経細胞が熱変性を起こして
脳障害が発生します
運動機能が低下し
体が思うように動かせない
などの後遺症がおきます
脳温のコントロール機能
脳温は
一定以上に上がらないように
何重ものコントロール機能が備わっています
脳にいく動脈は
耳の下の首の部分で
最も体表近くを走っています
汗には
蒸発する際に熱が奪われる事
によって体温を下げる機能があります
更に暑くなると
額、頭皮など頭部に発汗が起きますが
それも脳温を下げるためです
ただし
脳温のコントロール機能が
十分機能するためには
気化熱で冷えた血液が
脳を「スムーズに循環する」
ことが必要条件です
脳温コントロール機能が低下する要因
1、糖分の摂りすぎ
血糖値が上がるとストレス反応が起きて
脳血流が停滞
↓
脳温コントロール機能が低下
↓
熱中症リスクが高くなる
この様になります
2,薬の影響(特に血圧の薬)
薬で血圧を下げると
脳血流量が低下
↓
脳温コントロール機能が低下
この状態で糖を含むものを摂っていると
更に脳温コントロール機能が低下します
高齢者が重症熱中症になりやすいのは
この2つの要因が関係しています
世界中の血圧降下剤の
全生産量の約60~70%が
日本で消費されています
これほど
血圧の薬を飲んでいる国は
他にはありません
3、脱水
血液中の水分量が減少すると
脳に十分な血液を供給出来なくなり
↓
脳温コントロール機能が低下します
また
血液中の電解質バランスが崩れてくると
筋肉の収縮反応が機能出来なくなります
酷くなると
心筋が安定して動けなくなり
心停止や心筋が痙攣を起こし
重大な不整脈が起きます
日本では殆どが
「精製塩」を摂っています
外食、コンビニ弁当、ほか弁など
コストを計算すると
精製塩を使っているはずです
都市部に住む高齢者は
コンビニ惣菜などをよく利用しています
このため
ミネラル不足の高齢者が非常に多い
と推測されます
血液中のミネラル分は
汗と共に排泄される
筋肉の収縮運動はナトリウムだけでなく
カルシウム、カリウム、マグネシウム
などのミネラルが関与しています
精製塩を摂っていると
慢性的なミネラル不足になっている
可能性が高く
発汗によってミネラルバランスが出ていくと
不整脈を起こすリスクが高くなります
糖分が入った飲み物は逆効果
アクエリアス、ポカリスエットなど
スポーツ飲料にはかなりの糖が入っています
OS-1にも糖が入っています
OS-1は
「脱水を起こしてしまった場合」
には良いです
が
熱中症の予防には向いていません
水分補給のポイントは
ミネラル補給
水や麦茶に
キパワーソルトなどの自然海塩を入れたもの
(9%の生理食塩濃度がベストです)
がベストです
塩味が嫌な方は
※塩味が嫌という方は
甘いもの中毒の可能性があります
麦茶がオススメです
薬を服用している
糖分が多い食生活をあらためられない
の方は
適切な漢方をつかい
脳血液循環が停滞しないようにする事で
熱中症のリスクを下げる事が出来ます
熱中症は予防が重要です